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| 100回泣くこと
(
中村 航
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自分なりの答えを出し、それらをきちんと消化していくことは、ときどきすごく大変なことなんだろうなと思います。でもそれをしなくてはいけない、していくことが大切なことなんだとそっと教えてくれる、そんな作品でした。<BR> また、綴られた言葉は読んでいて心地よく、ときどき暖かい日差しの下でそっと風に吹かれているような印象を受けました。バイクに乗って感じることの出来る春の風の様でもあります。素敵な作品に出会えたと思いました。 ~生きるということは特別な行為ではなくて、みんなそれを知っている。<BR>主人公の視点から描かれた大切なはずの時間は、いつもと変わらない時間でしかないはずなのに、人はその中で喜んだり、悲しんだり、笑ったり、苦悩したりして過ごす。<P>全体的に、わかりやすい文章で、叙情的に話が流れていきます。<BR>読み終えた時にかみしめることになる感動は、繰り返~~し読むごとにまた深まっていく。<BR>とてもいい作品だと思います。<P>それはありふれたものかもしれないけれど、生きていくことの答えのひとつが、この作品にはあります。~
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