相変わらずこの方の著書はとてもわかりやすい。<BR>「分かっていたつもり」の部分が、とても明快に書かれている。<BR>個人的には生命保険についてあまり馴染みが無く、本書にて触れている<BR>部分にいちいち納得。<BR>社会人の方は、銀行のセクションだけでも読むと良いと思う。<P>また、このシリーズはとても論理構造がはっきりした本なので、<P>次の流れを推測しながら読むとさらに楽しめる。
前回同様によくわかる。学生時代に勉強したことが、噛み砕いて理解できる。といったところか。それとも痒いところに手が届くといった方がよいか。いずれにせよ、分かり易いことには変わらず、老若男女にお勧めの本。
身分証明書と化した車の免許書のように、あればなにかと便利だからという理由で銀行口座を持っている…。そんな方ならば、読まなくてもいいのかも。でも「やっぱりおカネは大事」と思っている方なら、この本に投資しても十分回収が可能だ。まだ、あなたの知らない(かもしれない)、インターネット・バンキングやスーパー普通口座など、得するサービスの話がたくさん載っているだろうから。<P> 途中で、デジタルのしくみを説明したページがある。あいかわらずわかりやすい。直接、銀行・郵貯・生保の話とは関係ないけれど、それぞれのシステムのデジタル化が市民生活にも利益を与えているという点から、外せない話と著者は考えたのだろう。<BR> 実際この本を読めば、金融界にもデジタル化の波が押し寄せたことがわかる。ただ現実は、ネットバンクなどデジタル化で立ち上がった金融機関は、存在をアピールするために広告費が経営圧迫や低金利のモトになってしまっているという。いまだに市民はデジタル化による得よりも、昔からの大手銀行の信頼性を重視しているといったところか。<P> その他、小泉構造改革の本丸とされた郵政三事業民営化の話などももちろん出てくる。どんなニュース解説よりもこの本の説明のほうがわかりやすかった。特殊法人の無駄遣いの問題に、政府がどう手を打って出たかなどの話もしかりだ。<P> けっこう多くの人が、どのような契約内容かを知らずに金融サービスを受けているという。この本を読めば、自分が契約している保険の内容、自分が口座を持っている銀行の利回りなど、身の回りのおカネに関することをもう一度確認してみようという気になるだろう。