蔡 焜燦氏という台湾人が「日本はこんなにも素晴らしい国だった」と言ってくれると説得力を持ちますね。<BR>特に第四章「祖国の裏切り」P153以降は涙なしには読むことが出来ません<BR>でした。台湾と我が国がかつてこれだけの歴史を共有していたという事実。<BR>何故北朝鮮の様な国との国交正常化の前に、このような誇り高き隣国との国交<P>を開かないのか不思議になりました。
作中には触れられていないが、かつての日本を肯定しないのも謙虚と自己反省を良しとするのも日本人精神である。だからこそ元日本人である著者の激励メッセージである本作品は意味があり説得力を持ち、日本人の読者の胸を打ち勇気を貰うことができる。<P>読者にとって台湾が日本を理解してくれる頼もしい隣国であると確信でき、日本の歴史を考えさせられる本である。<P>未来の日本国が目指すべき方向のヒントが本作品にある。
国民党政府に乗っ取られた台湾ばかりではなく、日本においても日台関係の歴史をきちんと教えられたことはなかった。日本の歴史教育はある部分から完全に抜け落ちていて、それを補う意味で本書の意義は大きい。<P>小林よしのり氏が書いた「台湾論」が有名になったが、台湾人の蔡氏によって書かれたこの本も是非とも読んでおきたい。若い世代にも語り継いでいく礎石になる本だと思う。