そこいらの二流タレントが知名度に物を言わせて、万全のサポート体制と巨大スポンサーをバックに「わたし、やりました!!」・・・みたいなニセモノとは全く対極に位置する、非の打ち所のない本物の「本格冒険モノ」です。<BR>正真正銘のド素人が、百戦錬磨の隊長とともに経験する数々の「世界初」や生命の危機、人間不信、諦め、絶望、そして希望・・・。<BR>あまりの無茶さ加減に苦笑しながらも、最後の最後までハラハラドキドキしながら一気に読ませてくれます。<BR>読後の感想は、まさに「サイコー!!」のひと言。<BR>あまりにも痛快なド素人冒険記、ぜひともみなさんも読んでください。
タイトルだけ見ると、椎名誠の冒険記(「ずんか島冒険記」は最高だった)か?と思わせてしまうこの本。<BR>解説をみて、「あっ」と思った。そう椎名誠が書いているのである。<BR>しかも、このタイトルは椎名氏が命名したものらしい。<P>内容はシンガーソングライター、ときにはものまね番組でカレンカーペンター(カーペンターズ)のものまねをするひと、である峠恵子がパプアニューギニア、それもはんぱじゃない冒険に出かけた記録である。<BR>「なんで普通の婦女子がここまでできるの~」と驚くばかりである。<P>しかし、悲壮感は一切見あたらず、ライブ感あふれる文章で冒険の顛末をつづっている。<P>椎名誠さんの本が好きなひとには、いまいちものたりないかもしれないが、なかなかおもしろい一冊である。
いままで、航海記・登山記等をずいぶん読んできましたが、峠さんは、元々その関係の人ではなく、歌手としてやってきた人。急にヨット・ロッククライミング・非常にタフな冒険の世界に飛び込んで行く、それも普通の素人の女性とて、<P>その内容は、非常に厳しい中、淡々とつづられて、今までのこの種の本とは、チョット違い。とても明るく前に向かって最後までやり遂げて行く姿がとても良かったです。現代人風に、この冒険の1年間は自分の人生のほんのチョットの一部分として捉え、また、歌手の世界へ、峠さんの歌手の姿を見たくなりました。