今では失われてしまった日本の風景が目の前によみがえります。<BR>100年前の日本の美しさにただただ感心させられます。人々の心の美しさも写真を通じて感じ取ることができます。<BR>100年前なんてついこの間です。私の祖父や祖母が生まれたころです。たった100年の間に日本はこんなに変わってしまいました。知る由もない100年前の日本が、なぜか懐かしく感じられたのは、私の中にある日本人の心のせいでしょうか。<BR>世代を超えて楽しめる写真集だと思います。
~明治初年。1870年頃から1880年頃までに日本を訪問した米国人が各地を歩き回り撮影した「日本人」や日本の風景や習俗などの写真集。 <P>イラストや時代劇での再現しか知らないのが、なんと実写で江戸時代の本当の日本の姿を目の当たりにすることができる。するとそういう再現ものから受ける印象とこの現実が随分ちがうことが衝撃。~~ <P>(明治時代だけど、江戸などの都市部以外の農村では江戸時代と明治初年でそれほど違っている訳ではないのでやはり江戸時代の日本が切り取られていると考えても間違いではないだろう) <P>農作業をする人、そこから帰宅途中の農夫。普通の町並み、海岸。行商。~~ <P>今とほとんど同じような場面であってもやはり何かが違う。道路の舗装がまったくないだけでこれほど違うのか?身長が低いせいなのか?髪型?村祭りの風景など現代にあってもおかしくない場面だが、やはり時代を感じさせる。 <P>100年前にタイムスリップできる貴重な逸品。写真は300点掲載されている。本書は1983年刊行の書籍の普及版。~
当時の状況をビジュアルで理解するには最高の書。<P>歴史に多少とも興味がある方、また美術に関心のある方、<P>そしてどちらも興味ない方でもこれは一読しておいて<P>ソンではない。