江戸時代の風俗がよくわかる本です。江戸人の価値観などもうかがい知ることができます。そのお金に執着しないところ、その日暮らしで、働くことにあくせくしないこと、人生に対する楽観的態度など、我々現代人にはない、生き方には、考えさせられるものがあります。新鮮で、自由さを感じます。また、著者によるイラストが豊富で楽しいです。昔の学習雑誌の漫画の付録みたいで楽しい雰囲気です。杉浦日向子さんの江戸びいきの味がよく出ています。
江戸時代を知りたい!といっても学校の授業や教科書みたいな堅苦しい内容じゃなくて、その空気、そして心意気を知りたいの!!という人にぜひオススメです。<BR>杉浦先生のイラストとエッセイで”長屋の生活””食”など様々な項目を解説しているのですが、内容はかなり多岐。”江戸の色男”なんて項もあります。これを読むと江戸の3大イイ男のそれぞれの魅力がばっちりわかってしまったり…”食”に出てくるお料理なんかは、つい作ってみたくなったり。<P>一応内容が初級編、中級編、上級編と3つに分けられていますが、最初から読むも良し、気になる項からぱらぱらめくるも良し、本当に気軽に・ディープに「江戸」に親しめる1冊です。