実はずっと気になっていた本であるが、今回文庫となって、しかも気の効いたボリュームで登場したので読んでみた。なんの先入観もなく読んでいて、「でも、これってなんの本?」という気が何度もしたのである。ローマ人に私たちが学ぶのか、それとも歴史大好きな人の蘊蓄なのか、またはローマ大好きな人の一種のガイドなのか……。不思議な本である。いつも目的なんて考えずに本を読んでいるのだが、この本ではそこが気になってしまったのだった……。後半のギリシアの話はおもしろかったですね。バラバラな連中が団結したり、反目したり。これはローマじゃないけど。さて、続けて読むべきかどうか、いまのところちょっと迷っています。
以前から読みたいと思っていたこのシリーズですが、11作目あたりのハードカバーから読み始めたら<BR>やはりそれまでの経緯が分かっていないと今いち分からない部分が多く挫折してしまったのですが、<BR>今回気を取り直して文庫で最初から読み始めました。<BR>ようやく始まりました、私の「ローマへの道」。<P>一冊目は、ローマに関してはまだその誕生の部分の記述ですので、まだ読み応えのある<BR>部分はあまりありませんでした。その中で、ローマではありませんが、ギリシアに関して、特に<BR>スパルタに関しての記述が面白かったですね。文化的な一切の活動を禁止することで、地中海<P>一の軍隊を作り上げたスパルタ。その実態を想像するに恐ろしいものがありますが、皇帝の<BR>改革によりそういった国を作り上げたという話は示唆深いものがありました。<P>今後はどんどん魅力的なローマの皇帝たちが出てくるかと思うと、わくわくしますね。
ハードカバーではちょっと手が届かなかったのが、待望の文庫化です。<BR>思わず出ているだけ買ってしまいました。<BR>私は日本史を勉強しただけで、世界史は中学校程度のレベルです。<BR>そんな私にでも、ローマの歴史が面白いほど良く分かるのです。<BR>単に編年体で歴史を追うのではなく、たまには横道にそれて色々なエピソードを紹介してあったりします。<P>ただ、ローマ人やギリシア人の名前がややこしくて難儀します・・・