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言いまつがい ( 糸井 重里 ほぼ日刊イトイ新聞 )

なぜなら「アヤシイ奴…」と白い目で見られること、うけあいだから。どんなに笑いをこらえても、その忍び笑いが怪しい人物と写ってしまいます。久々に抱腹絶倒する本に出会いました。人の過ちは蜜の味…というわけではありませんが、ちょっとした言い間違い…もとい言いまつがいが、こんなにまとまっていると、読み応えも抜群です。ちなみに装丁もまつがいだらけなので、本棚からはみ出ちゃうというのも、ポイントですよ。図書印刷さん大変だっただろうなぁ~…

この本が全てがオカシイんです。<BR>内容だけでなく、装丁、糸井さんのあとがき、タイトル・・・。<BR>だから、読み手もオカシナ気持ちで読まないと、<BR>「言いまつがい」のノリについていけなくなります。<BR>どっしり構えるよりも、あっけらかんとして読むと楽しさ101倍ですよ。<P>今までになかった本なので、賛否両論あると思うけど、<P>コンセプト自体が面白いのでかなり気に入ってます!

(症例1)男、日ごろからお笑いを好み、目下爆笑問題がお気に入り。<BR><BR>  一ページ目:「なーんだ、この程度か」(日ごろからお笑いに触れている<BR>       ので耐性ががある)。<BR>  二ページ目:オイオイ、この調子で最後まで続くのか?(ややうんざり)<BR>  三ページ目:頬の筋肉が痙攣し始める。<BR>  四ページ目:腹がよじれて痛い。<BR>  その後の経過:一度発症すると、次からは開いた一ページ目から我慢が<BR>        できない。思い出すだけで腹部が痙攣する。<BR><BR>(症例2)女、子供を三人も育ててきたのでちょっとした事では笑わない。<BR>     本を読んで笑ったことなどないと豪語。<BR><BR>  27ページ目:ひたすらもくもくと読み続ける(「ほら、やっぱり」)。<BR>  28ページ目:突然啓示を受けたように発症し笑い転げる。<BR>  その後の経過:症例1に同じく、次からは一ページも我慢できない。<BR><BR>以上は実例ですが、潜伏期間は異なるものの、一度発症すると次からは<BR>即効性が出てくるところが共通する点です。なお、この笑いには人間を<BR>やってきてさまざまな場面で出くわす「いいまつがい」の実体験が必要と<BR>思われ、いいまつがい経験の浅い児童、ネイティブな日本語使いではない<BR>人、「いいまつがい」をしたことのない完璧な人にはなかなか伝染しません。<BR>あしからず。

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