不肖・宮嶋先生のレポートを読む楽しみの一つに、現地入りするまでのご苦労の描写がある。<BR>世の中には1stで現地入りしてシャトーを借り切るカメラマンも居るのに、先生は何時も散々。今次のレポートでも某ドケチデスクからの密命を携え現地入り・・・。<P>不肖・宮島先生の電波少年よりも過酷な旅は今日も続くのである。
この本で、かっちゃんこと勝谷誠彦氏が、この本の実質的な執筆者であり、「不肖・宮嶋」とは、宮嶋茂樹と同一ではないということを明言しておられる。<P>「地上最低の作戦」の解説では、最近は宮嶋氏が自分で書いているというな書き方ではあったが、やはり、宮嶋茂樹+勝谷誠彦=不肖・宮嶋なのであろう。<P>ちなみに、この勝谷誠彦氏は、りえぞうこと西原嬢の著作に登場する「ホモのかっちゃん」と同一人物のはすである。<P>ま、それはそれとして、作品は作品として楽しめる。
不肖・川平、この沖の縄に生を享けて三十有余年。このような爆笑体験記をいまだ読んだことがありません。普通、公の団体、特にこの場合は南極観測隊を同行取材しているのだから観測隊の実務や観測の成果といったあたりが本の内容でありそうだが、さにあらず。徹底した隊員密着型プライベート暴露明け透け報告、下ネタ頻出、恐怖、男だけ社会ありのまま報告なのだ。この本の画期的な点はフリーカメラマン宮嶋茂樹の報告を勝谷誠彦が戦史データ、故事成句、軍歌集から引用した単語をちりばめリライトしている点であろう。古色蒼然とした言い回しが南極観測隊の苛酷な状況を実にうまく表現していて爆笑してしまう。この本は辺境地レポートに文体がいかに大切かを示した画期的一冊であると、不肖・川平、スル㡊??ク断言するものであります。