こんな面白い本があろうかと思って読んだ。泣き笑いに加えて、著者独特の「空威張り」がいちいちはいっているのが、面白い。<BR>アメリカに対する「思い」も、所詮「人」との出会いである。女友達ができる、浜辺で可愛い少女と言葉を交わす、アパートの子供になつかれる・・。いつのまにか著者はアメリカびいきになっている。<P>でも、これが本当、というかリアリティーがある。やはり、「人」「出会い」が大切と納得した。
読みすすめるうちに、著者のアメリカでの生活を追体験できる。そしてきっと自分もそのような感情を抱くであろうという場面に何度も遭遇する。また、筆者の心の動きや情景が細かく描写されており、なおかつ生き生きとしたリズムが感じられ、読み始めるとすぐに作品の中に引き込まれ、一日で読み終えてしまった。<P>様々なエピソードを読み進めるうちに、だんだんアメリカが魅力的に思えてきた。自分も機会があれば留学したいと思うようになった。
筆者の数学者としての意地が随所に垣間見える熱くなれる小説です。<BR>筆者が1人でアメリカへ乗り込み、一端の数学者として堂々とアメリカ<BR>で生きてゆく様は圧巻です。個人的には、極寒の地で、無力感に<BR>さいなまれ生き地獄といえる日々を1人アパートで過ごしている<P>場面はかなり胸に響きました。しかも、この本は私が自分が生まれる前の話ですから驚きです。。。