阿刀田さんのこういった類の本の魅力は、何と言っても読みやすいことです。<BR>それでいて読み終わった時には何かシェイクスピア作品の核心を掴んだ気にさせてくれました。<BR>丁寧な時代背景・登場人物の解説、小説家と劇作家の作品の作り方の違い、シェイクスピア作品の魅力をしっかりと伝えてくれています。<BR>個人的には最後にトルストイの話が出てきてとても興味深かったです。<P>他の方も書いておられますが、連載企画ですのでやはり同じことを何度も書いてあります。まあ仕方ないんですが。
シェイクスピアの生い立ちから始まり、作品の一つ一つに独自の見解で意見が書かれてあり、とても興味深く読めました。<BR>シェイクスピアの作品はストーリーの面白さ以上に台詞の巧みさにあることがよくわかりました。<BR>知らない作品でも内容と見所、名台詞が書いてあるので理解しやすかったです。日本語では現しきれない部分が多々あるようなので原文を読めたら面白そうだと思いました。
四大悲劇の内容が大体分かるが、歴史物は観たことがない、原書まで買って読む程ではないがまだ観たことの無い劇の内容も知りたい、といったぐらいの中級者がシェイクスピアについての知識や話の筋を得るために最も適した本。<BR>書き口が軽いのでさらっと読めるところも良い。<BR>阿刀田氏の解説シリーズは初めて読んだがちょうど良い情報量だと思った。