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ビタミンF ( 重松 清 )

 ビタミンというとコンビニや薬局で売っているサプリメント製品にほとんど含まれるようなポピュラーな栄養素の1つだ。ビタミンAやビタミンBなど色々あるので知らない人はいないだろうし、サプリメントとして購入したことがある人もいるかもしれない。でも、その人達はおそらくビタミンを即効性のあるものとして捉えていないだろう。食生活の中で足りないので…、といった理由で飲んでいるのだと思う。<P> 本書『ビタミンF』もそれと同じだと思う。本書には「どうもうまくいっていない」家族が7つでてくる。そして、その家族の問題がスパっときれいに解決されることはない。でも、その7つの物語にはそれでもがんばっていこうというメッセージがある。7つの家族の抱える問題に簡単な答えなんてないけれど、主人公達はそれでも前向きに進んでいこうとしている。そんな姿に共感する人も多いのではないだろうか?<BR> 本書はビタミンなので読んだからといって急に何かが変わるわけでもない。ただ、読むことによってちょっと元気が出たり、心が温まったりする。サプリメントとしての本書の効用はこんなところだと思う。

直木賞作家の作品だということで読んでみました。ビタミンのように栄養となって明日への力が湧くような作品ばかりだと思います。いじめの問題など、普通の家庭でいつ起こってもおかしくないような事件を採り上げながら、深刻になりすぎずにハッピーエンドになるところが良かったです。登場人物が普通でありながら善意を忘れずに、最後は家族のためにがんばる、という人たちでしたので、安心して読むことができました。

この本は父の勧めと直木賞受賞ということもあり読みました。<BR>読んでまず思ったことは、痛い・・・ということでした。<BR>親の心子知らず、とはよく言ったものだと思います。この作品では父親サイドが主人公であり、子供や妻の気持ちがわからない、というように主人公たちが感じていますが、高校生の私にとっては親はこんなことを思っているのか、私はなんとなく親の気持ち、というものをわかったつもりになっていたけど、こんなことを考えていたのかとすごくショックをうけました。<BR>何より子供を思う気持ちもある。だけど所詮一個人として疑念を払いきれない気持ちもある。人間として当然のことなのだけれど、やはり完全な無償の愛なんて存在しないのかな、とショックをうけました。<BR>しかしそうした気持ちを知るからこそ、私たちは互いを思いやりながらどうすることが相手にとって嬉しいのか、安心させてあげられるのか、ということを考えながら一緒に生活していかなくてはならないんだなと思いました。<BR>読んでいるあいだは「うわ、痛い痛いよ!父こんなの私に渡すなんて何か私に不満が?!あてつけですか?!」と思いながら読んでいましたが、読後自分の考えを深めることができ、この本は私の印象に残る本のひとつになりました。<BR>主人公と同年代の方はもちろんのこと、私のような十代の若い人にも読んでほしい本です。

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