モーツアルト入門書。写真が豊富なのが良い。モーツアルトの天才が良く分かるが、ショパンの方が、より共感できる。とにかく多作。この人には、生みの苦しみはなかったかに見える。音と一体の人生だったと想像できる。
この本は、カラーなので、写真や絵などがとても見やすいのが一番の特徴かなとおもいます。それと、章のくぎりなど、所々で色々な著名な方々のコメントや考えなどが2ページに渡って載っていて、とても参考になりました。私が思っていたモーツァルトは、神童と呼ばれ、演奏旅行をする華々しいイメージが強かったのですが、この本を読むと、実はお金に困ったり、いじめにあったりということを知り、なぜかとても悲しくなりました。最後の方に年表や曲目などが書いてあったので、とても参考になりました。
モーツァルトの伝記を読もうとして、はたして何が適当なのかよくわかりませんでした。今更子ども向けでもあるまいし、あまり長いのも読みきれるかどうかわからないし。そんな中でこの本は、文庫であることや図版が多いことなどから手頃でした。途中に挟まれている各界の人のエッセイは、この本が刊行された当時にしか通用しない内容もありますが、それはそれとして、1日で知ることが出来るモーツァルトの生涯という感じで良かったと思います。