やさしく書かれていて、非常に読みやすい本です。<P>頭の中に「免疫学」という語彙すらなかった私でさえ、するする理解できました。<BR>そして読んでいると、免疫学というのは学問単体として面白いだけでなく、いろいろな示唆に<BR>富んだ興味深い学問であることが、素人目にも感じられました。<P>読みながら(あるいは読み終わったあとに)、様々な「免疫学的なもの」に考えを巡らせて<BR>みるのも、この本の楽しみ方と言えるでしょう。<P>誰にでもわかりやすく、「やさしく」書かれている分、もう少し突っ込んで聞きたいのに聞けない<BR>もどかしさを感じる部分もあるかもしれません。<P>とはいえ、「免疫学をちょっと齧ってみよう」というこの本の存在目的は、「ちょっと齧っただけ」<BR>でも今までとは違った別の認識の扉をちらりと開いてくれるという意味で、十二分に達成されている<BR>と思います。
免疫はなかなか難しい。しかし、この本では多田富雄先生と南伸坊さんの絶妙のやりとりで免疫学の基礎知識をわかりやすく学ぶことができる。わかりやすいけれど、決して内容を落としていないとことがすごい。
免疫について分かりやすく書いてある。免疫とは、自己と非自己を認識するシステムで、それ自体変化しつづけるスーパーシステムであるというとらえ方は、おもしろい。また、非自己を寛容したり、厳格に殺してしまったり、とかなり柔軟に侵入物に対応しているということも面白く感じた。この手の本では、「海馬」があるけど、こっちのシリーズのほうがはっきりいって、いい!