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三億円事件 ( 一橋 文哉 )

著者渾身の「三億円事件」ノンフィクション。本作をベースにしたTVドラマもやっていましたし、本作のプロットをご存知の方も多いことと思います。<P>刑事・民事とも時効が成立した今も犯人自身が名乗りをあげていない以上、さまざまな犯人説は、本作も含めて、真実に限りなく近くとも、真実ではない、とせざるを得ませんが、現時点では、膨大な資料と証言に裏打ちされた、ドキュメンタリータッチな小説、というイメージで、著者が真犯人に辿り着く過程を楽しむことができると思います。

この本を読んですぐにわかった。数年前にやってたビートたけし主演のテレビドラマ『三億円事件-20世紀最大の謎』の原作だと。<P>元々小説をあまり読まずノンフィクションや歴史ドキュメント系ばかり読んでる俺だが、その中でも最高傑作に挙げられる。一度読み終えた後、間髪入れずに再び読み返した作品だ。<P>このノンフィクションに書いてることが、すべて真実なら『三億円事件』犯人は、インタビューで登場する『松田氏』しかありえない。そのくらい綿密な調査取材と大胆なインタビューで埋め尽くされてる。<P>緻密に書かれた事件や捜査の経過などは、当時まだ幼児でリアルタイムで事件を知らない俺にとってスゴク新鮮だった。またこの事件が強盗ではなく、周到な計画と準備の上でなされた知能犯罪だということがよく判る。後半のロサンゼルスでの松田氏へのインタビューは圧巻。”手に汗握る”とはこのことだ。<P>この本は単行本もあるようだが、ぜひ文庫本で読んで欲しい。と言うのは、単行本が出てから1年後に、『松田氏』に動きがあり、それが文庫の巻末に特別寄稿されているからだ。この寄稿が珠玉の輝きを放っているのだ。<P>それとこの事件、被害者がいないのだ。本書によると強奪された3億円には保険(保険代1万数千円)がかかっており、その保険会社もいくつかの保険会社に再保険をかけ、さらにその再保険は海外のいくつもの会社に再々保険がかけられていたので、金銭的に大損害を蒙った人や企業はいないのだ。(精神的被害はあるが)<P>だから、殺人事件のような悲惨な内容がなく、読んでて気持ちいい。『怪盗ルパン』に近いものがある。俺は思わず心の中で犯人に快哉を叫んだくらいなのだ。<P>ミステリー小説ファンの方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。なんせ作り物ではなく”本当にあった事件”なのですから。<P>読んだ後には、あなたも必ず三億円強奪したくなりますよ。(ならんか)

あの三億円事件を、著者が独自の取材で謎解きした1冊。<P>筆者の考えに都合のいい事柄のみをつなぎ合わせていくという論調は他の著作と同様であり、警察内部の捜査内容や過去に犯人ではなかったかと最も疑われたSについてなどは、捜査記録やメモから断片的に論じているだけで、ほとんど筆者による取材がなされていない。特にSについての疑惑などは、この本の中ではほとんど否定できていない。また関係者への直接インタビューについては「これはフィクションじゃないの?」と思ってしまうのも他の著作と同様。本当に犯人が筆者の著作中のような取材を受けるだろうか。<BR>真実を明らかにするというよりは、三億円事件を取材するというスタイルをとった小説と考えた方が妥当という気がする。

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