小学生の娘も「妻」さんと同じ様なタイプに分類されている人ですので、個人差はあるでしょうが「妻」さんの言動がイキイキと私に聞こえるようで、一気読みしてしまいました。楽しくて、切なくて、愛しくて、健気で、手に負えなくて、、そして、娘の言動のあれこれの裏にも、「妻」さんの様に、ちゃんとした思いや理屈があると言う事、決してないがしろにしては、いけないのだ、もっと歩み寄ろう、、と言う気持ちになりました。そして「夫」さんの気持ちが手にとるように分かりました。一言では語りつくせないお二人の夫婦生活、、疲れ果てる時もあるかも知れませんがきっと「妻」さんに出逢えてよかったって、思える。私は「娘に出逢わせてくれてありがとう」と、改めて前向きに思える一冊でした。
親しい友人に高度脳機能障害の人がいます。彼女のことがもっと分かりたいと思っているときにこの本に出会いました。普通に日常生活を送っていく中での夫との衝突、彼の戸惑い・・・軽いタッチだけれど、とても内省的に夫から見た妻の様子が描かれていて、私の友人との交友関係に照らし合わせてウンウン、とうなずくような場面がしきり。この病に対する偏見のようなものが文章を読んでいるうちに少しずつうすれていきました。
実際のところ、僕自身が高機能広汎性発達障害者で、高機能自閉症と同じく自閉症に分類される障害を持っています。<BR>僕の感想は、これはまるっきり自分のことじゃないの!というものでした。実によく書かれています。そのものです。<BR>自閉症は一般によく理解されていない様で、僕自身はじめて会う人に説明しても全く信じてもらえなかったりします。<BR>この本では高機能自閉症者の日常の特徴が綴られており、また軽快な文章でたのしく読み進められました。<BR>おすすめの1冊です。