博士の愛した数式 みんなこんな本を読んできた 博士の愛した数式
 
 
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博士の愛した数式 ( 小川 洋子 )

小川さんの作品を初めて読みました。<BR>中間・期末テストの数学が毎回赤点の私にとって数式を愛するなんて・・という感じでしたが、いくつかの簡単な数式は理解できたし面白かったです。<BR>記憶が80分しか持たないというのはどんなもんなのか想像もつかないし、相当暗い設定だと思うのですが、全体を通して読んで得る感じが優しいので読みやすいのですが、優しい雰囲気と一緒にやるせなさを感じたりもしました。<BR>けれど、後味が悪いわけではないので、読んで損はないと思います

10歳のルート君に博士が無条件の愛情をそそぐところを読んで、自分の死んだおじいちゃんを思い出しました。<P>数学をやっている人って、変わっているけど、純粋な人が多いように思います。もしかして、著者は『放浪の数学者エルデシュ』『フェルマーの最終定理』という本を参考にしているのかもしれないです。このエルデシュという人も地位も名誉も関係なく数学に全てをささげた人ですが、子供が大好きで“エプシロン”と呼んでかわいがっていたそうです。<P>シン、とした上質の空気が漂う、心に残る小説です。大事に持っていて、折に触れて読み返したいと思います。

この本には愛が満ちていると思います。私が強く感じたのは博士の数学に対する愛情、そして博士から「私」の息子である「ルート」に対しての愛情。<BR>記憶が長い時間もてない障害を負っていても変わらぬ数学への愛情は、数学好きの私にはこの上なく至高の態度に感じ、作者が意図している以上に数学者である博士に入れ込んでしまった感はあります。<BR>また子どもは無条件に守らなければならない、と考え年老いている体であるにもかかわらず「ルート」を守ろうとする態度には父親として感動せざるを得ませんでした。<BR>このように自分の身につまされて感動している状態なのでどれだけのことを伝えられているかも判断できませんが、読む人ごとに別の愛を感じることができるのではないかと思います。それだけ愛が、この本には詰まっていると思います。

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博士の愛した数式&nbsp;&nbsp;&nbsp;1990年の芥川賞受賞以来、1作ごとに確実に、その独自の世界観を築き上げてきた小川洋子。事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いた本書は、そのひとつの到達点ともいえる作品である。現実との接点があいまいで、幻想的な登場人物を配す作風はそのままであるが、これまで著者の作品に潜んでいた漠然とした恐怖や不安の影は、本書には、いっさい見当たらない。あるのは、ただまっすぐなまでの、人生に対する悦びである。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;80分間に限定された記憶、ページのあちこちに織りこまれた数式、そして江夏豊と野球カード。物語を構成するのは、ともすれば、その奇抜さばかりに目を奪われがちな要素が多い。しかし、著者の巧みな筆力は、そこから、他者へのいたわりや愛情の尊さ、すばらしさを見事に歌いあげる。博士とルートが抱き合うラストシーンにあふれるのは、人間の存在そのものにそそがれる、まばゆいばかりの祝福の光だ。3人のかけがえのない交わりは、一方で、あまりにもはかない。それだけに、博士の胸で揺れる野球カードのきらめきが、いつまでも、いつまでも心をとらえて離さない。(中島正敏)
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