天城屋が真珠を預けた櫛職人の八介が何者かに襲われた。襲ったのは<BR>誰なのか?そして真珠も行方不明。おまけに鳴屋も迷子になって、<BR>長崎屋は大騒ぎ。若だんなの一太郎が事件解決に乗り出すが・・・。<BR>表題作を含む5編を収録した「しゃばけシリーズ」4作目♪ <P>一太郎は体が弱く、佐助や仁吉はそんな一太郎を大げさなほど心配<BR>する。栄吉は菓子作りが下手だ。みんないつもの通りなので、読んでいて<BR>ほっとする。起こる事件は何だか不思議な事件ばかりだが、一太郎は<BR>持ち前の鋭さで見事に解決していく。5編の中では「こわい」の話が<BR>よかった。人の心の隙にすっと入り込んでくる「こわい」は、その名の<BR>通り怖かった。だが、シリーズ4作目となるとちょっとマンネリ化の<BR>ような気がしないでもない。でも、それでもこれからも読み続けたいと<BR>思う魅力がこの作品にはある。このシリーズがこれからもずっと続く<BR>ことを願っている。
鳴家が自分の存在を大切に思ってくれる、若旦那に対しての気持ちの描写に感動しました。<BR>この若旦那の頼み事ならなんでも叶えてあげたいと思う、妖達の気持ちが分かります。<BR>とても優しい気持ちになれます。<BR>未読の皆様、ぜひ一巻からお読み下さい!
このシリーズは肩の凝らない、ほのぼの作品です。ふとんの中で就寝前に読むのが、丁度いい感じで、私のお気に入りの睡眠導入剤代わりです。著者の畠中さんも、ほのぼのした方なのでしょうか?登場人物の性格も単純明快で、安心して読めます。ストーリー的には、富商の病弱な若旦那とその若旦那を守る妖たちが江戸の事件を解決する話です。著者の着目が優れているところは、妖怪たちを登場させることで、個性豊かな物語を作る事ができることです。偉大なるマンネリと評されるまで、これからも続編を次々出してください。