私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言 みんなこんな本を読んできた 私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言 ( 不破 哲三 )

 不破哲三は一度聞いたことを忘れないという伝説がある。恐ろしく頭の切れる人らしい。そして、過去氏の書物を読んできた人間としてはそのことに同意する。若干、スコラ的ではあるが。<P> で、氏はその頭脳を活かして、この本を書いた。その態度は誠実なマルクス主義者らしく、現在の課題と絡めて歴史的な課題を語る。そして、その必要に応じて個人的な体験を挿し入れる。その態度は抑制が効いている。<P> そして、共産党の長所である批判的鋭さでもって、日本の戦後の課題――安保、自衛隊、経済政策を斬る。全てにおいて、アメリカの意向を無視し得ない、否、卑屈な対米追従の本質を暴きだす。その筆致は圧倒的であり、論理的である。日本共産党が愛国の党であることを十分に証明していると思う。アメリカに対してだけでなく、ソ連や北朝鮮に対しても毅然としたものがないのだ、日本政府(与党)には。それを裏付けてもいる。<P> しかし、ハタと思う。日本国はなぜそこまでアメリカに尽くすのか。そこまで踏み込んで欲しかった。敗戦のトラウマなのか、それとも輸出立国として立ち行かすため、最大のお客様であるアメリカに恩義をかけるためか。どちらも十分に説明できない。不破さんはどのように考えておられるのか、知りたかった。<P> また、批判の矛先は政府やアメリカなどであるが、日本共産党も様々な問題を抱えてきた歴史があることは、共産党を見続けてきた人間にとっては広く知られた事実である。不破氏も査問を受けた経験があるとのこと。したらば、党内の「政治」についても、触れて欲しかった。共産党内部の問題については宮地健一氏、加藤哲郎氏のサイトが有名だ。現在進行形の事件としては、キンピー問題というものがある。<P> ロシア社会民主労働党のボリシェヴィキは武装蜂起について、新聞紙上で論争を行なった。論争の内容を党内にとどめることはしなかった。日本共産党も、先達のこの誠実さを持って欲しいものである。そして、そのような内部への反省/批判の形式を持ちえたとき、この本に示される鋭さが政治的有効性をもって、日本の政治に浮かび上がることだろう。<P> 本が直接的に触れていることからは不破氏および共産党のよさが分かるが、思考の様式を問題にする立場からは、共産党の宿痾が浮かび上がる、そういう本である。

少し毒々しい表紙のデザインとは違い、中身は話し口調で読みやすい。インタビュアーもあとがきで書いているが、戦後60年間見過ごされてきた重要な事柄がとても多いことに気付かされる。<BR>内容もいたって冷静。歴史の事実から科学的な論拠を無駄なく示し、現在の日本の課題を乗り越える展望をやわらかに語る姿に、共産党へのイメージを覆される。<BR>このイメージも、どこかで作られて見過ごされてきたものなのだろうか。<BR>ある雑誌(論座?)では、右翼団体の幹部でさえ「実は共産党は愛国者だった」と、肯定的な書評を書いていたらしい。<BR>アメリカいいなりを抜けだし、国際的に通用する基準を持った外交への転換の提案など、「短期間政権につかせたら面白い」と思わせるくらいである。<BR>軽い気持ちで手に取った本だが、おおいに共産党を見直してしまった。今の政治を憂う人、一読の価値あり。

少し毒々しい表紙のデザインとは違い、中身はしゃべり口調なので、とても読みやすい。インタビュアー自身もあとがきに書いているが、この60年、見過ごされてきた重要な事柄がとても多かったのだと実感させられる。ある雑誌(論座?)では、右翼の幹部さえも肯定的な書評を書いていたらしい。<BR>内容もいたって冷静。科学的な論拠を無駄なくしめしながら、60年間の出来事を日本の現在の課題を乗り越える展望とつないで語る姿には、共産党のイメージを覆される。このイメージも、どこかで作られて見過ごされてきたものなのだろうか。<BR>軽い気持ちで手に取った本だが、アメリカいいなりから抜け出し、国際的に通用する基準を持った外交の提案など、「一度でいいから、短期間政権をとらせてみたい」というくらい、共産党を見直すことに。<BR>今の政治を憂う人へ。一読の価値あり。

私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言