海辺の潮風や森の空気などの自然の素晴らしさを、あふれる詩情と深い優しさで感じさせてくれてます。<BR>原作者の晩年の心が伝わる、本当に素晴らしい本だと思います。<BR>自然が好きな方へのプレゼントにも、良いのではないでしょうか。
レイチェルカーソンが、穏やかな声で話しているような文体です。<BR>詩的な中に、みずみずしい自然の存在が描かれています。<P>人工的なものに翻弄されず、自然のなかにある驚きや、楽しみを見出せる大人になりたいです。<BR>もし私に子どもがいたら、こんな風に育てたいと思いました。<BR>手元に置いておきたい本です。
レイチェル・カーソンさんは1960年代に『沈黙の春』で合成殺虫剤が招く危険性を説いた重大な警告の書を執筆されています。本書は『沈黙の春』を書き終え、『地球のすばらしさは生命の輝きにあると信じていた』その信念を記そうと述べられた彼女の最後まで到達し得なかった遺言となったのです。この書に登場するレイチェルの姪の息子、彼は彼が5歳のときに母親を失い、彼女に育てられたのですが、その二人で星を眺めた、自然を体いっぱいで感じた、ストレートな生命の輝きを皆にも教えてあげたい!と一文一文から感じます。<P>『もしもわたしが、すべての子供の成長を見守る善良な妖精に話し掛ける力を持っているとしたら、世界中の子供に、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さ!!目を見張る感性」を授けてほしいと頼むでしょう』<P>よく子供と接していると「つぶらな瞳」に代表される『澄み切った洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力』に本当に心を打たれることが少なくないです。どうして大人になるとそれらが消えるのでしょう?というか本当は消えていないんですけど、それを表現できる、受け入れられることができない壁(いわゆる知識や物理的欲求)ができてしまったからなのでは?と思います。<P>そんな昔の純粋な心に向き合うことができる一冊ではないでしょうか?満天の星やかえるの鳴き声、あるいはそんな自然と簡単にめぐり合えない人は落ち着く音楽と共に味わいたい、そんな一冊です。