やろうとしてることには共感を覚えるし、面白いことだと思うが、著者の言語学の知識のなさはひどすぎる。とくに音声学に関する知識がめちゃくちゃなため、全体的な論理に説得力がかける。とにかく言語学をしらなすぎるので、知識のある人は読んでいていらいらするだろう。あらを探す楽しみは味わえるかもしれないが。<P>また、本人は「先行研究はない」といいはるが、それも嘘。アリストテレスの時代から議論されてきた話題。全体的に「出版前に言語学者に読んでもらえばよかったのにねー」といった印象。
「怪獣の名はなぜ…」という題名はさておき、言葉の効果というものに着目したその切り口は非常に良かったと思う。<P>普段、人と関わるとき話の内容に気を使っても、言葉遣いにまで気を使っている方は非常に少ないのではないでしょうか?<P>ケース・バイ・ケースによって優しい言葉を使って相手を落ち着かせたい時、<BR>部下にやる気を起こしたい時など、子音・母音の効果を使えば、ちょっとしたところで使えるかもしれない。というのが印象。。実際に使うのは自分の共感できる範囲でのみですが。<P>何しろ、主題があまり類を見ないので、使いようはいくらでもあるのでは?
少し前にTV「世界一受けたい授業」に著者が出ていてなかなか面白いと思い、購入しました。濁音の効果や、母音の効果など、なるほどと共感する面もあったりで、少し眉唾でした。本書の価格から見ても個人的にはお買い得感ありました。