一番有名なのは9の2番ですね。難易度としては初心者にはちょっと大変だと思いますが、スローテンポだし、似たような旋律の繰り返しが多く、トライしやすいです。<P>ノクターン集はピアノが好きならば持っておきたい一冊ですね。<BR>目標は一冊制覇!とても耳に心地よい、いい曲ばかりです。<P>個人的には9の1が好きです。子供のときにピアノをやりたいきっかけになったのがこの曲なので。
私はピアニストではありません。ですが、敢えてレビューさせてもらいます。というのも、自身ギタリストの端くれなのですが、ギター界においても多くの楽器同様に秀でた作曲家の曲はギターに編曲され新たな息吹を与える傾向があります。バロック時代の巨匠バッハのバイオリンパルティータは、ピアノでも編曲されているのは有名な話ですが、実はギターにも編曲され演奏会では最上のレパートリーの一つに数えられています。<P>私自身、最も好きな音楽の時期は、ズバリロマン時代です。古典期から新たに進化した奏法はピアノに限らず、ギターにも当てはまり、それらも勿論結構な事なのですが、ロマン期特有の哀愁と刹那さ溢れるメロディーというのが個人的には譲れません。ロマン時代最大の作曲家といえば、言わずもがなショパンという事になるでしょう。エチュードでさえもメロディーを重視したショパニズムも凄いと思いますが、緩やかなテンポで進むノクターン・ワルツの尋常ならぬ「泣きの旋律」「癒しの空気感」というのも流石としか言えません。<P>ギターでも編曲された「別れのワルツ」等を好んで弾いていますが、他楽器に編曲されてもショパンの魅力が殺されていない部分を顧ると、やはりショパンの存在感は大きいなと実感します。<P>ちなみに、うちのお袋は昔専門的にピアノを演奏していて、自分が物心つく頃毎日のようにショパンノクターンを弾いていて「やかましいな」としか思っていなかったのですが、自分がギター等の音楽に目覚めた時、素晴らしいと感じ始めました。何か、不思議な物です。
ピアノを弾く人なら、ぜひ弾いてもらいたい曲集です。ある程度の腕が必要かもしれませんが、練習し始めると、曲のすばらしさに取りつかれます。難しいという方は、中盤のやさしめの曲から始めてみては?