偶然この曲を耳にして、ひと聴き惚れでした。<BR>自分でも弾けたら素敵だなぁと思っていたところ、なんと全音から出版されてるではないですか!<BR>お手頃価格で運指付き、さらに本人のコメントもきちんと訳されていて感激でした!<BR>7曲目の「間奏曲」に惹かれて買いましたが、どう頑張っても指が届かない箇所があります。<BR>カプースチン本人による解説には「アルペジオにするのは極力避けるように」「リズムをくずさないよう」とありますが、<BR>そうなるともう音を抜くしか…(T T)<BR>手の大きい方にはぜひぜひおすすめです。
「あなたピアノ弾けるんでしょ?何か弾いてみて」と言われたときに、ショパンでも良いですけど、この曲集が弾けたらちょっと素敵です。<BR>注意すべき点はひたすらテンポとSwingの表現です。ダウンビートに深いアクセントが乗る古典派~ロマン派の拍子感覚は通用しません。アップビートにアクセントが乗ってきますので「ンチャンチャ」という裏打ち感覚を常に持って演奏することが大事です。<BR>記譜様式はまったくのクラシックで、16分音符や8分音符をものの見事に均等に書いてますので、JAZZに慣れてない人はうまくSwingして弾けないと思います。ただ作曲者のヒントが楽譜のあちこちに散りばめられていますので、注意深く読み取りましょう。たとえば1曲目の第一小節1拍目の左手。付点音符にテヌートが付いていますが、これは正確な3/4拍よりもちょっと長めに弾くようにします。こうすることで普通の付点音符よりも跳ねたリズムになって、自然な16ビートのグルーヴが表現できるでしょう。
聞いててあきない、弾ければなお楽しいこの曲。<BR>特におすすめなのが、間奏曲と夢。想い出もいいかな・・・<BR>リストとはまた違った超絶技巧が要求される曲です。<BR>楽譜とCD合わせて聴いてみましょう。