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漢字百話 ( 白川 静 )

なんとも滋味にあふれる、百話がきらめく。10の単元ごとに10話。漢字研究の第一人者ならではの、あふれるばかりの情報が、濃密に展開される。新書版というスタイルとはいえ、漢字がもつすべてのエッセンスはここに凝集されている。<P> 感銘を受けた箇所をあげているときりがないが、“あとがき”にあった、次の文章は、今、まさに漢字を取り巻く状況を的確に表しているようなので、引用させていただく。<P>『明治・大正期の詩人たちは、ことばの意味や音感はもとより、その用字の視覚的な印象、活字の大きさ、紙面での字の排列にまで心を配ったのものである。文学や思想は、生活語のように言語過程としてあるものではない。字の形体は表現に関与し、またその美学をささえてきたものである。』<BR> !文学は、漢字があってこそ、芸術として昇華する。

白川静といえば、藤堂明保と論争を繰り広げたことで有名であるが、白川氏の強みは、甲骨文・金文をトレースしてその僅かな筆触の差に着目したことにある。字源学というのはたしかに諸説紛糾しており、そのいずれが正しいかは決めがたいという面もある。しかしながら、この碩学は古代の文献を自在に駆使し、おそるべき筆力をもって文字を現代に蘇らせた。文字は呪能をもつ。それを明らかにしたのは白川氏の業績であるといってよい。説文以来眠っていた文字群が紙面から立ち上がってくるような錯覚さえおぼえる。

金文や甲骨文にみられる文字を素材として,日常的な漢字が持っている深遠なイメージを解き明かしていく。日常的に触れている漢字たちが,信じられないほど神秘的な出自を持っていることを濃密な文章でつづっていくさまは圧巻です。この本を知ってからはちょっとした漢字をみても,白黒の文字が色彩を帯びているように感じました。

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