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流れる星は生きている ( 藤原 てい )

感動です。ここまで人は強くなれるのかと。<BR>戦後に死線をさまよった次男の正彦さんは<BR>無事帰国後、長じて数学者になりました。<BR>コロラド大学助教授・お茶の水大教授に<BR>までなりまがら、国語教育の重要性を主張していらっしゃいます。<BR>文藝春秋『日本の論点』の常連でもあります。<P>無事に帰国できて、本当によかった。

この本に触発され、あの偉大な作家新田次郎が誕生し、この偉大な母があり名エッセイスト藤原正彦が生まれ、活躍する昨今までを回想すると、あふれ出す感動と偉大な命の息吹の連帯を覚えた。<P>文章構成も非凡さが光り、そのころの臨場感がひしひしと感じられる、それでいて今では感じることのないたくさんの涙、苦しみ、力強さを感じ芸術すらかんじた。<P>涙とはこういうものを指すのだろう。

私も二児の母となり、今の平和な日本でもただでさえ二人連れの移動は何かと大変だというのに、この状況はとてもとても想像を絶します。<P>驚いたのは子持ちは人に迷惑を掛ける(当然)から嫌われるということです。<BR>産めよ増やせよで子沢山は褒められたはずなのに、場合が場合だとやはり迷惑だから嫌われるんだ…!<P>読了した夜、博多港で子供を叱りつけながら上陸を20日間も待ち続けている夢を見てしまいました。

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