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| 細川日記 上 改版 中公文庫 B 1-35 BIBLIO20世紀
(
細川 護貞
)
この本には良いところがたくさんあります。<P>まず、この本は戦後、著者は嫌がったらしいけど「情報天皇に達せず」とかいうインパクトのある名前で一度出版されたんですよね。<BR>それが「細川日記」として、再版された。<BR>木戸日記も原田日記も学生やサラリーマンが古本買うには中々高価だけど、これは文庫だから大変お手ごろに新品が手に入る。<P>そして、この本はそういう高価な他の日記を頑張って買って読み比べるととても面白い。<BR>近衛公が高松宮経由で天皇に情報を提供しようと画策して、本人が行くと目立つから、著者が宮への連絡役を引き受ける(これも充分目立つけど)日から始まる訳ですが、この人は割りと憚り無く何でも言ってのけてる(確か口述筆記だから「書く」じゃなく「言う」のはず)。<P>それゆえ高松宮日記と読み比べると、宮がどんな事を日記に書く事をためらったかが良く判る。<BR>それを書かなかった理由もそれなりに類推できる。<BR>近衛公が書き残さなかった事や、木戸侯が人に話した事が書かれていて彼等の記録とも照合できる。<P>そんな手ごろな重要史料なのである。<BR>これを持ってないで、昭和史を云々する人はモグリでしょう。
とにかく東条には困ったもんだ。上巻は東条英機への恨み節に終始していて面白いです。
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