山田詠美さんが大好きで、買いました。<BR>でも、表紙にもあるように山田詠美さんは「聞き手」なんですね。<BR>確かに山田詠美さんの新たな側面が少しは見えた感じもしますが、<BR>山田詠美ファンなら読む必要はないかも知れません。<BR>あまりにも瀬戸内さんが饒舌で、<BR>ホント 山田詠美さんは「聞き手」に徹しているので。<P>瀬戸内さんの小説で卒業論文を書くような人なら買い、かも。<BR>山田詠美ファンは買う必要はないと思います。
瀬戸内寂聴も山田詠美もファンなので、本の内容的には<BR>何も問題なかったのですが、この本、過去に出版された<BR>「いま聞きたい いま話したい」を改題・装丁デザイン変更して<BR>再出版した本だったのですね。<BR>現在、すでにもっている本とまったく同じ内容だとは<BR>気がつかずに買ってしまい、ガッカリ。<BR>出版社側で帯や背表紙の説明書きなどで<BR>「いま聞きたい いま話したい」と同じ内容ですと明記して<BR>欲しかった。すっかりだまされて買わされた気分です。
瀬戸内寂聴と山田詠美の対談集。あくまでもメインは瀬戸内寂聴で、小説家としても、恋愛経験の豊富さでも大先輩の瀬戸内寂聴の話を後輩・山田詠美が真摯に聞いています。<P> 2人とも年齢さを超えてお互いをリスペクトしあってるってのが、言葉に滲み出ている。2人ともこの対談の時間を待ち望み、楽しんだというのが感じられる。<P> この対談集で山田詠美自身、長編は書くのが苦しいと語っていた。作者が苦労した分、搾り出した、濃縮した一字一句が読み手には面白いんだろう。ところで、私は瀬戸内寂聴の小説を一度も読んだことがない。私にとって瀬戸内寂聴は、小説家よりも尼さんという印象しかなかったけど、若いときはかなりお盛んだったらしい。2人ともデビュー当初は、性描写が時代にマッチせずに、バッシングを受けた。結局、作家として今も生き残っているってことは、普遍的な内容だったのだうし、対照的に思える2人は、とても似ている2人だと思えた。こんなに真面目に小説に取り組む2人の小説がまた読みたくなる一冊。