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仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在 ( 玄田 有史 )

専門書であるが、記述は至って、平易であり、統計調査データに基づく考察が、多く、客観性が高く感じた。特に、ニートやパラサイトシングルについては、自分も本人たちの自助努力と。親の過保護という誤解を考え直した。マスコミがとりあげる完全失業率は職探しをしている人と就労者の母数の中での職探しの人のパーセントである。ところが、非労働者4162万人(2001年現在)のうち4人に1人は働きたいと思っており、251万人は過去1年求職活動をしているのであった。この251万人は、失業者にはカウントされていないわけだから、心情的失業率なるものを定義して失業率を捉えるならば、失業率はもっと大きいものになることになる。マスコミは、今の経済=中高年層の失業率、雇用に注力しているが、まさに働き甲斐のある仕事という既得権を若年層や専業主婦層から奪ってはないだろうか。

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