好きにはなれないが何故か惹かれる、そんな人間にあった人もいるかと思う。異常な主人公に振り回される哀れな脇役達が羨ましいと感じられる稀有な小説。忘れた頃に発刊されるのも、そんな距離感が自分としては嬉しい。
格調高い文章、巧妙なストーリー展開、ファンタジー的要素と理に適った軍事的要素の絶妙な融合といった点では相変わらず流石です!<BR> ただ、初期の設定と微妙な齟齬が発生している点が気になります。(前巻からですが...守原英康:大将が正? 実仁親王:皇主陛下の次男が正?)<BR> 物語の展開が緻密なだけに、妙にこの点が気になってしまいました。<BR> 大勢には影響ないんですけどね。
突然の新刊でうれしい驚き!相変わらず格調の高い文章で一気に読了しました。物語の展開にも非凡な巧さが感じられ、惹きつけられる所は流石です。<BR> しかしながら、物語当初の設定との齟齬がどうしても気になります。(前巻でもそうでしたが...守原英康は大将だったのでは?北領の失態で降格されたのでしょうか? 実仁親王は皇主陛下の次男だったのでは?いつの間にか弟になってるし)<BR> 話の大勢には影響ないんですけどね。一応1点減点ということで。<BR> 内容は文句なしに面白いです。