去年の「新選組!」はメチャメチャはまったけど、いや、はまっただけに今年の「義経」が楽しめないという方、いると思います。私もはじめは「一応見るか」という感じでした。「新平家物語」に愛着がある方には余計「違う!」と思うかもしれません。<P> 宮尾登美子先生の「義経」はご本人がおっしゃるように「女性の視点」をかなり意識して書かれています。半分ほどストーリーが進み、頼朝と比較した時の義経の情の深さに共感して私は見ています。このドラマでは義経が義仲を「いとことして」面会したいと言ったり、父と思っていた清盛を敵に回すことを悩んだり、この時代にはそんなことあったんだろうか?と思いつつも情を捨てきれない義経と「非情も情なのだ」という頼朝の対比がすばらしいです。また、木曽義仲に最後までついていく小池栄子さんの巴御前はとても素敵でした。<P> ここという時に情に流されるようでは人をまとめていくことはできないのだろうと頼朝に感心しつつ、その一方で情を捨てきれないが故に壇ノ浦から奥州まで逃げていく運命になる義経。今後の展開が楽しみです。<P> 去年の「新選組!」も近藤勇には多くの葛藤がありますが、彼には鬼の副長、土方がいました。土方のような郎党が義経にもいたら・・と思いながら見ています。
大河ドラマも後半にさしかかってきました。<BR>これまでは昇る一方だった義経の悲運が近づいてきましたが・・・<BR>原作者の宮尾登美子先生と時子役の松坂慶子さんと、北条政子役の財前直美さんの3人の対談が、掲載されていて今後の展開と、役どころについて語っています。<BR>ストーリーのあらすじも最終回まで掲載されていますが、私はあえて読まずにドラマを堪能してから読ませていただこうと思っています。<BR>あらすじ以外は、キャストの写真カットは前編と大差ないので、2冊に分ける必要性はあんまり感じない本ですが、後半に出てくるキャストなども含めて前後編2冊揃えて楽しむといいのかな?