星界シリーズ初の短編集です。<BR>全12話から構築されてますが、12話「原罪」を除く偶数話が明らかに作品の雰囲気とかけ離れています。<BR>むしろ破壊しかねない勢いです(笑)<P>評価的には全体平均2.5で切上げ3といったところでしょうか。<P>各エピソードについて簡単に説明したいと思います。<BR>購入の参考にしてください。なお番号は掲載順です<P>「1.創生」 アーヴの始祖の誕生と、母都市との決別を描いたエピソード<P>「2.饗宴」 ジント、コミケ会場(?)にてラフィールと遭遇<P>「3.蒐集」 始祖の交易の様子を描いたエピソード<P>「4.哺啜」 若かりし日のサムソンVS突然変異した肉食白菜<P>「5.君臨」 ぺネージュ大公爵の16歳の誕生日を描いたエピソード<P>「6.秘蹟」 ジント、ギャルゲー(?)をプレイ<P>「7.夜想」 ソバーシュの交易の様子を綴ったエピソード<P>「8.戦慄」 ソバーシュ、オタク(?)に囲まれ『萌え』について考える<P>「9.誕生」 ドゥビュースとプラキアの蜜月旅行とラフィールの誕生を描いたエピソード。OVA「星界の断章 -誕生-」の原作かノベライス<P>「10.暴君」 クファデス、姉の同人誌(?)作成を強制される<P>「11.接触」 アーヴがハイド星系を発見した際のエピソード<P>「12.原罪」 アーヴが母都市を滅ぼした際の話をラフィールに語るドゥビュース
星5つには、条件がありまして、すでに星界の~シリーズをある程度読んでいて、作品世界を理解し、好意的に見ている人むけです。短編だから読みやすいだろう、と、本シリーズの最初にこの本に手をつける事は勧められません。本シリーズは、アニメ化、ゲーム化されたことや、赤井孝美のかわいいイラストもあって、一般的な認知度は高いと思いますが、もともと、比較的しっかりした設定のSFとして始まりました。(出版社が、ライトノベル系ではなく、ハヤカワ文庫である事も)が、本作は本筋とは離れた、どちらかというと、お遊び系の話が多く入っているので、息抜きに読んでください。PlayStation用のゲーム向けに(おそらく、説明書に掲載されたのでしょうか?)書き下ろされた小品など、お遊びが過ぎて、同人作家の作品では?と、おもってしまう感もありますが、本シリーズのファンには楽しめると思います。
この断章は軋む時空の続きではなく短編集です。<BR>ゲームの付録や雑誌に載った物がまとめられているので<BR>手に入れることが出来なかった自分にとっては大変嬉しいかぎりです。<BR>12章ある短編の中で一番面白いと感じたのはこの巻の為に書き下ろさ<BR>れた原罪です。<BR>ゲームの付録や雑誌を持っている人でもこのエピソードの為に断章を<BR>買う価値はあると思います。<BR>とにかく星界ファン必見の一冊です。