とりあげられているのは、UFO、ダウジング(棒占い)、<BR>性格判断、アトランティスとムー大陸などなど、一度はお目にかかった<BR>(そして信じた(笑))ことのあるテーマばかりです。<BR>1巻に納められなかった項目が集められているので、<BR>面白さとしてはちょっと落ちるかもしれないのですが、<BR>個人的にこちらを推したいのは<BR>「 ルイセンコの勝利と敗北—科学が権力にすり寄るとき」<BR>の項目がはいっているから。<P>ソビエト連邦が崩壊した理由について、<BR>興味ある方向からの考察がなされています。
著名な物理學者がユリ・ゲラーに簡單に騙されてしまふのを見ても判るやうに、騙されやすさと頭の良し惡しの間にはあまり相關はないやうである。僕はコンピューター機器メーカーに勤めてゐるが、同僚の非常に優秀な或るエンジニアはダウジング・ロッドを信じてゐるし、また他の或るエンジニアは自分が住んでゐるマンションには地震豫智能力のある子供がゐると話してゐた。會社の昔の技術研修プログラムの中には「超能力と技術開發」講坐が開設されてゐたが、餘りにもアホらしくて受ける氣に成らなかつた。今にして思へば話の種に受けておけばよかつたと後悔してゐる。<BR> 扨て本書はⅠ卷のレビューで saizyo_k さんが書いてゐるやうに最初の抄譯で採り上げられなかつたトピックを集めたものである。從つてⅠ卷の方が面白いと書いたレビューが二本あるのも頷ける。saizyo_k さん同樣、改訂版での完譯を望む。
聖書の創世記を宗教として信じているより、歴史書としてそのまま信じている人は日本ではあまりいないのではないか、と思っていたら身近でもある話だった。進化論は宗教ではなく科学なのだが、聖書の創世記を歴史書としてそのまま信じている人は科学と宗教の線引きが曖昧になっている。