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文房具を楽しく使う(ノート・手帳篇) ( 和田 哲哉 )

著者が文房具好きであるのは伝わってくるが実用面から言うと、疑問符が付くことが多い。<BR>この本では、欲しいノートをたくさん買って、データごとに使いわける「多ノート」式を薦めているが、データの一元化の点や実際にメモやノートに書き込むときに、「多ノート式」の利点があるのか疑問。分類できないモノの扱いは?持ち物も増えますし・・・。<BR>実用性については、疑問な点もあるが趣味の本であり、「わたしはこんな風に使って楽しんでます。」というハウツー本と割り切ればOK。その割り切りがあれば、この値段の理由もわかります。

 ファンシー文具好きにはまったく面白くない本だと思うが、文具フェチの心をわしづかみにすることは確実の一冊。本を書くために題材を探してきて書かれたものではなく、著者の文具好きぶりがあふれ出し、本という形に結実したといえる。<P> 手帳、ノートという超個人的なツールをいかに自分仕様で使いこなすかにとどまらず、些細な手触りや書き心地にこだわらずにはいられないのは哀しい文具フェチの性であり、かつ醍醐味でもある。そして読む人ごとに、ここまで病的にこだわりを見せるのは自分だけではなかったという安堵感まで与える。<P> 知らないこと、わからないことについては素直にそう述べている点には好感が持てるが、さらに一歩つっこんでメーカーに取材するなどの姿勢があれば星5つだったのだが。<P> 「ノート・手帳編」というからには「筆記具編」や「はさみ・カッター編」などが当然続く予定ではあるのだろう。実現するかどうかはこの本の売れ行きにかかっているのかもしれないが、一日も早く手に取れる日が来ることを望む。

~スケジュールやメモのHow toを書いた本は、たくさんあるが、この本はちょっと違う。<P>ツールを使いこなすためには、楽しく、気持ちよく使えることが重要だとの認識をベースに、どのような考え方で、どのような種類のノートを使っていけば良いかを、良い意味で、著者の主観を踏まえて、書かれている。<P>~~<BR>特に、使いこなすためには、「ノートのサイズ、綴じ方、紙質、筆記具といったツールの質」から「自分の生活スタイル」までも考慮すべきとの考えは、フランクリンプランナー→PDA→クオバディスと手帳流民の自分にとって、心の奥底では感じていたことを指摘されているようで、非常に納得させられた。<P>~~<BR>タイトルに「楽しく」という言葉が使われていることや、装丁のおしゃれな感じから、一瞬「文房具ファンの本」的に見えてしまうが、内容的には役に立つ考えが色々書かれているので、スケジュールやメモの管理方法を悩んでいる方に、是非読んでみてもらいたい本です。<P>ちなみに、この本で紹介されていたロディアのメモパッド、使いやすくGOODです。~

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