本書は非線形数学を扱ったもので、内容的には非常に専門的なことが数式も無く書かれています。<BR>しかし、書かれていることは、なんとなくは分かるのですが、それは上辺だけで、<BR>いまいち身に入ってきません。<BR>「ふーん」で終わってしまうのです。<P>恐らく、真に本書の内容が理解できれば、素晴らしい感動が待っているのでしょうが、<BR>私には残念ながら理解できませんでした。<BR>それには、数学による理解が必要だと予想されます。<P>噛み砕いて説明するには、テーマが難解すぎたといったところでしょうか。
ホタルの光、睡眠不足、超伝導、流行は全て『同期現象』により説明ができる。ワッツとともにスモール・ワールド・ネットワークを研究の第一人者である著者が科学ひいては科学者の面白さを解説した良書です。ヒトゲノムの解読により還元主義の時代は終わり、目の前の部品をつなぎ合わせるためのアプローチが今後さらに重要になってくるとのことです。
徹底して数式を使っていない本である。<P>著者の自伝的な研究履歴を示しながら、その都度テーマを解説しながら同期現象の面白さを伝えてくれている。<BR>元の数式を理解している人にとっては、著者の使った比喩がよく理解できるが、はたしてまるで予備知識のない人がこのアナロジーでどこまで理解できるのだろうか?と思ってしまう。<BR>たとえこの分野になじみがない人でも、それなりに興味深いテーマを選んでいるので読み進むのに苦労はしないとは思う。<BR>だが、元の数式を知っていれば面白さ倍増であることは確実であろう。<BR>本書のテーマに引っ掛けて言うならば、著者の研究テーマとその思考の流れにSYNC(同期)できれば面白い本である。<P>扱っている素材そのものも面白いし、これから大きな発展が見込まれる分野であるので必読書のひとつになることは確実であろう。