物理など理系本とは程遠い読書をしてきた自分にとって、薦められて読んだこの本はある程度の冒険、もしかしたら途中で挫折か?などと思っていたけれど、どうしてどうして、この本、読ませる読ませる。<BR> 詳しい内容はもちろん完全に理解できるものではないけれど、ここまで読ませるのは、この著者の話のすすめ方のうまさにあるんでしょう。E=mc2を中心に何か壮大な物語を読んでいるよう。自分では想像し難い話ばかりでしたが、世界のみならず宇宙の秘密をこの短い式で覗いているような感覚。<BR> 感覚でE=mc2を知った気になるのはいいのか悪いのか分かりませんが、この本、大いに楽しめました。
E=mc2というのは科学式の代名詞のようによく出てくる。<BR>しかし、この式にいったいどんな意味があるのか・・・・。<BR>と聞かれると答えられない人はかなり多いのではないか。<P>そんな人におすすめのこの一冊。<BR>E(エネルギー)、m(質量)、c(光速)の二乗を<BR>ラボアジェ、ファラデーなど科学史上の有名人たちの意外な素顔とからませながら<BR>わかりやすく説明し、式の意味を解き明かしていく。<P>教科書などにでてくる科学者の紹介は無味乾燥だが、<BR>実はこんなに面白いエピソードが満載じゃん!?とびっくりな一冊。<P>科学の好き嫌いを問わず、すべての人におすすめである。
相対性理論の説明ではありません。<BR>アインシュタインの話でもありません。<BR>E=mc2の生い立ちに関する、<BR>エネルギー(E)、質量(m)、光速(c)、2乗、イコール(=)<BR>それぞれに関する逸話。<BR>それに、ドイツのハイゼルベルグとマンハッタン計画のアメリカ<BR>の戦い...<BR>哀しいかな、この方程式の初めての成果は原爆という形になって<BR>しまいましたが、それでも物理と数学がこの世に齎す効果の大きさ<BR>を理解するには凄すぎる内容です。<P>ちなみに私は、ノルウェーの重水工場爆破の資料を長年求めてきま<BR>したが、この本に載っているとはまさか思わなかったですよ。