タイトルからしてちょっとミステリーなのかな?と思ったら、これが抱腹絶倒!のんきなお金持ちバーティと素晴らしき執事ジーヴズのコンビは素晴らしい。ジーヴズのご主人様へのファッションチェックもおっかしい。久しぶりに爽快感溢れる作品に出会いました。短編集なので忙しい方にこそ読んで欲しいです。
ロンドンの、それも紳士が集う社交場には必ずウッドハウスが置いてある…というほどに、<BR>洗練された文体とウィットに富んだこの物語は、<BR>有能な執事と若き貴族との掛け合いを楽しむ単なる「落とし噺」ではない。<P>だからこそついつい引き込まれて次の話が読みたくなってしまい、<BR>行間から滲み出る高尚かつ重厚な雰囲気を味わいながら、<BR>紫煙を燻らせ、またハーフパイントのお代わりか<BR>スコッチのダブルをつい飲み過ぎてしまう…<P>秋の夜長にはちと早いが、<BR>昼間の熱が冷えた夕暮れ時から楽しむのも、一興…
本年の連休に合わせて公開されたという『銀河ヒッチハイク・ガイド』。日本公開は秋になるというが、そのナレーター役にフィーチャーされたのがスティーヴン・フライで、BBC版TVシリーズでジーヴズその人を演じたそうな。バーティは勿論ヒュー・ローリー。同じケンブリッジ・フットライツ出身。英国コメディが今年は盛り上がる・・・。盛り上がって欲しい、という切なる願いを込めて、本書を推す。ポイントはスとズの違い。『比類なきジーヴス』国書版はスだが、かってモンティ・パイソンのジョン・クリースが正しくはクリーズであると明らかになったわけだから、やっぱスよりはズのほうがらしいと思います。とにかくウッドハウスが英国人である以上面白いに決まってる。