とても美しい写真集です。庭の花々と共にタ-シャの生き方が魅力的に写されています。紙質がよいので色がきれいで眺めているだけでも心が和みます。
ターシャ・テューダーを尊敬しています。しかし、せっかくの本を、園芸と彼女の暮らしのニュアンスを今一つ理解できていない邦人の訳者による翻訳がよくありません。直訳が目立ち、一歩間違うとつまらないドキュメンタリー風の訳し方です。「思うとおりに歩めばいいのよ」等の翻訳をしている、メディア・ファクトリーの食野さんが訳していたら、もっと素敵な本になったと思います。
ターシャ・テューダ-の美しい庭は園芸誌などでもよく取り上げられていますが,庭の花々の微妙なカラースキーム、植物の種類も確認できる写真はとても美しく素晴らしい.また、ターシャと親交のある著者ならではのエッセイが、冬から秋へと季節の庭を巡る形で編まれている.そこからはターシャのたおやかに見える暮らしの中に凛と一貫している理想を追い求め、妥協しない姿勢がうかがえる。スミレや牡丹,スイトピーなど(全ての植物への)へのターシャの思い出やこだわりのエピソードが園芸好きとしては楽しく貴重でした.手仕事で完成されたターシャの庭が満喫できた一冊です.