はっきり言ってこの人本だしすぎで、似たようなものばかり出しているので、しばらく遠ざかっていました。<BR>子どもの成績が塾にかよっても、ずるずると落ち続けていて、焦っていたところに手にとった一冊。<BR>「深夜の塾通いが学力をかえって低下させる」の文句にまずどきり。<BR>ゲーム、テレビ、深夜の勉強と、三点セットにわが子がはまっていることにあらためて気がつきました。<BR> 広島県の3万人近くの寝る時間と学力の相関関係の調査や、各種の統計を見せつけられて、目がまわりました。<P> うーん。しかし塾をやめるのもなあ。とりあえず、塾から帰ってきたらすぐ寝させる、宿題は多少できてなくともokと生活習慣をかえたところ、子どもはだんだんすっきりした顔だちになっているような・・・。
著者の陰山英男さんが、いろんな著作の中で一貫して言ってきていることは、変わらない。<P>何か目新しいことが書かれているかと期待する方には、<BR>期待せずに読んでほしい。<P>子供を教育するとは何かということを良く考えてほしいと思う。<BR>この本の中でも昨今の私立と公立のダブルスタンダード、<BR>学校と塾のダブルスクールについて書かれているが、<BR>私は昨今の教育界の事情は、公立高校には任せられないという<BR>塾の宣伝によるところが大きいと思っている。<BR>その宣伝のおかげで、小学生が9時過ぎまで塾通い、<BR>就寝時間の遅れの一因だと思う。<BR>「慣れてくるものよ」と平気で親の側が言っている。<P>その異常さに気づかないのかと思っていたが、<BR>この本の中でもその点について書かれている。<P>本当に大事なことは、親自身も日々研鑽し、<BR>子供は将来、本当に大事なこととそうでないことを<BR>見分ける力をつけることです。<BR>全国には、陰山先生のように、<BR>日々、教育について真剣に考えている方がおられると思います。<BR>そういう先生方に、もっと、主張してほしいです。<BR>そして、大手塾や分けの分からない大学の先生が<BR>おっしゃることに振り回されず、大事なことを言ってほしいです。<P>改めて、子供の生活を考えるのにいい本でした。<BR>親は、子供のためと思いながら、楽なほうへ流されがちです。<BR>親の努力なくして、子供の真の成長はないです。