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| プーさんの鼻
(
俵 万智
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本歌集は、俵万智の8年ぶりの最新歌集。<BR>「短歌は、私と愛しい人とのあいだにうまれる」と帯にあるが、彼女が今もっともいとしい人、彼女の息子を育てる課程において生まれた短歌が多くを占めている。<BR>生きるとは手をのばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり<BR>揺れながら前へ進まず子育てはおまえがくれた木馬の時間<BR>など、子供に対するいとおしみの気持ちであふれている。<BR>短歌が好きな人だけでなく、子育て中の父母に読んでもらいたい歌集である。
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