この本が単なる How To 本と違うのは、著者自身の実践を伴っており、内容が非常に具体的であること。大前氏が今年おこした新規事業「BBT大学院」の話が随所にでてきて、それを具体例として、事業に至る過程でどんな発想が積み重ねられてきたかが語られる。単なるお題目の羅列ではない説得力がある。<BR> 中国の反日暴動、北朝鮮の話題なども取り上げられているが、他の論者とは一味違う切り口で迫る氏の視点は、頭の中が整理される快感がある。読み物としてもオススメです。
大前さんの本を節目、節目に読んできたものには感慨深いものがあります。『企業参謀』や『新富国論』、『平成維新』といった著作は時代を画した書物ですが、このとき大前さんは自身の技術、あるいは思想の伝承ということはあまり考えていなかったと思います。<BR> 95年の都知事選挙に負けて『大前研一敗戦記』を書いて以来、さまざまな事業を大前さんおこしたわけですが、その中心が教育であったということがこの本を読めばよくわかります。<BR> しかし、本書の中でも自ら書いているように大前さん自身に「この国の教育システム全体をかえる時間はない」。となれば、せめて自分が伝えられる範囲ででも、自由で柔軟な精神を基本とした利益と公の両方を追及できる企業人を育てたいと考えているのでしょう。<BR> そうしたエッセンスがこの本に紹介されているBBT大学院であり、そのBBT大学院の基本的な考え方の一端にこの本は触れることができくるのではないか、と読みました。
もしかしたら当たり前のことなのかもしれない。<BR>でもみんなができていないような発想の原点を6つに<BR>絞ってわかりやすく解説されている。<P>ライブドア関連の話は「そうか、なるほど」みたいな部分と<BR>「ほんと、考えたらああいう結果になるのは当然だよね」と<BR>思わせてくれた。<P>こういう方にはもっともっと活躍して頂きたい。<BR>まして自分もおいていかれないように日々修練!と感動の1冊。<BR>久々の良書と思います。