なかなか手に入りませんでしたが、やっと読みました。<BR> 皆さんおっしゃる通り、アメリカの大国意識丸出しの「年次改革要望<BR>書」どおりの「改革」には怒りを通り越して情けない限りです。<BR> 「ドラゴン桜」でも言っているように、「社会を恨んだってしょうが<BR>ない。悔しけりゃルールを作る側になって、自分でルールを作ることだ<BR>な。」ということなんですね。スポーツの世界でもF1、スキーのジャン<BR>プや複合、背泳など日本が強くなった種目には数々のレギュレーション<BR>変更がなされ、それでみんな潰されてきました。<BR>それらに対して受け入れざるを得ない日本の状況があるわけですが、竹<BR>島や尖閣、北方四島など領土や資源を取られても、日本が滅ぶわけでは<BR>ありません。しかし、口で文句を言っても始まらないでしょうから、取<BR>られっぱなしになるのでしょうけど‥。<BR> ただ、この本に書かれていることは国の存亡に関わる問題だと思いま<BR>す。親米国か、親中国か、などと言っている場合ではないのでは?<BR>
米国人と話をしていて、特に日本の事情を理解していない向きにある顕著な傾向は「日本の国土が米国の一州程度の面積しかない」ことを根拠?に米国の一部であるかのような視点を持っていることだ。<BR>日本という国土は四季があり、風土・文化も地方によって異なる。しかし、他民族がブレンドされた米国では米国スタンダードで運営をしないと国家として機能しない。だから、「アドホック」なケースを認めたがらないのだろう。自分に追従するものを増やすには、イレギュラーなものを受け入れていてはきりが無いからだ。そんな気がした。
日本(政府・行政)はアメリカの言いなりだ、という論調はよく聴くところだが、本書ではその具体的根拠として『年次改革要望書』の存在を取上げ、如何にアメリカが周到にかつ執拗に日本への改革を迫っているかが示されている。この『年次改革要望書』なるもの、れっきとした公文書で駐日米国大使館のweb site上にも公開されている(日本語訳有り)。実際にその文書を閲覧すると、膨大かつ具体的で、そこまで言ってくるのか!と驚いた。<BR> ○○改革と称した政府の活動もこの要望書の範疇にすぎず、結局、改革というのはアメリカのためにやっているんじゃないか、と思い知らされる。「改革の先鋒=実はアメリカの手先」ということだね。郵政民営化賛成!?で小泉自民党が大勝しちゃった日本、これからどうなるの?