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竜馬がゆく〈8〉 ( 司馬 遼太郎 )

この本は、何か躓きがあった時、困難な事にぶち当たった時に読み返す本です。自分自身の運命をも己の力で切り開き、また、周りの人も彼を絶えず暖かい目で見守っています。この本を読むとき、その清冽さが己の卑小さをものの見事に砕いてくれます。いつも勇気を与えてくれる書として手元に置いています。

「維新史の奇蹟」坂本竜馬を描いたこの小説は、歴史小説の奇蹟です。「最初の日本人」竜馬のことを知るべく、全ての「日本人」はこの小説を読んで欲しい。このような人物が実在したことは我々の誇りですが、その人物をこれ以上なく鮮やかに蘇らせてくださった司馬遼太郎先生、ありがとう!

 坂本竜馬はついに大政奉還を成功させた。<BR> 竜馬は自分を新政府の重職に自分の名を書くだろうと思ったし、またそうなるべきだと思った。なぜならば、薩長同盟を仕立て上げたのも、大政奉還実現のために奔走したのもぜんぶ竜馬だからだ。<BR> しかし、竜馬はその功績を全部、西郷、大久保、岩倉など譲ってしまうといった。<BR> 私はこの部分を読んだ時、竜馬の人間の大きさを感じた。人は皆そうあるべきだと思った。<BR> 大事業を達成しても簡単に他人に譲ってしまう人間の大きさが、現代人が見習うべき点だと思った。<BR> そして、坂本竜馬という人物はいつの時代になっても、色あせることのない永遠のヒーローだと思う。

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竜馬がゆく〈8〉
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