を描く問題作であり、また傑作である。<BR> ぐいぐい引き込む物語、そして、傷つけられながらも、愛に餓え、愛を何より必要としたゲイリー。<BR> この家族が歩むべき道は、書くも壮絶であり、筆者のマイケルは兄を憎む餓えに、さらに大きな傷を追う。<BR> 訳者の村上春樹が語るとおり、ある一定を超えるともう癒せない傷は確かに存在するようだ。<BR> だけど、それを包括して生きていく意味をこの本は確かに教えてくれる。
面白く一気に読めました。<BR>私にとって難点だったのは時折話が前後し、かつどこからの視点で綴られているのか理解しにくかったように感じられたこと。<BR>本書は変に誇張したり想像を駆り立てられるような面がなく淡々としていた中にもリアリティがあった。登場人物の心の動きが読み取れそれぞれに何を思いながら家族であったのかが良くわかる。<P>ひとつの家族が各々の人生を生きている姿は世の家族に通じるものがあるのではないだろうか。改めて家族とは何か。人間はどのようにして形成されてゆくのか考えさせられた1冊です
文章は大変読みやすく上下巻、一気に読めた。<BR>ただ私にとって難点だったのは時折話が前後していて少々読みづらく、どこの視点で綴られているものなのか理解しずらい面があったように思う。<P>全体の話は面白くリアリティもあった。登場人物の心の動きがよく分かり、同じ家族ながらそれぞれ違うことを考え、おのおのが自分の人生を生きようとしている所は世の家族でも同じことなのではないかと感じた。<BR>家族とは生活環境とは何かと考えさせられた。<BR>友人にも勧めた1冊です