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| 魔神の遊戯
(
島田 荘司
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2002年8月30日発表。ミタライ・シリーズ21世紀最初の作品。<P>ミタライ・シリーズは、今ではその登場人物がまるでドラゴン・ボールのように成長し続けていている。考えてみるとそれはとても凄いことだ。島田"World"の中で、全てのキャラクターが人生を生き、成長していく。それは通子の娘ユキちゃんですら、である。<BR>その中でミタライは現在、北欧のウプサラ大学の教授である。これは『眩暈』の中での『脳』の不思議に取り組んだ島田氏の世界が成長していった結果だと思える。本作はその『脳』の不思議さを取り上げた『ネジ式・・・』・『ロシア軍艦・・・』と共通にしてアナザー・ワールドが展開していく。全てが初めから他の作家の数千倍の大きさに設計されたとてつもなく大きなプロット・デザインでできている。ストーリーはその超巨大プロットのある一点からスタートし、本作においては特に過去・現在・未来の意味を時間を止めて思考させる意図も感じられて読了後に初めてプロットの巨大な全体像が見えるという鮮やか仕掛けになっている。<BR>プロットの構築物としての特異さと巨大さに希有にして堅牢な建築物を見るような傑作である。必読!
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