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| 地ひらく〈下〉―石原莞爾と昭和の夢
(
福田 和也
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この下巻では石原莞爾個人を離れて、世界情勢を含めた政冶状況に関する説明がかなり大きな比重を占める。<BR>石原莞爾に対しては、毀誉褒貶相半ばする人物で、嫌いな人もいるであろう。また、一つ一つの史実や事件等に関して著者の見方を支持できない場合もあるだろうが、昭和史の統括的な流れを押さえるには良い本なので、石原莞爾に興味がなくても十分読む価値のある本であるし、老若男女問わず広く読まれるべきである。
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