うちの子は今小3で、この秋からN研の予科に通いだしました。あと3年以上も先と思い、受験そのものには漠然といたイメージしか持ってませんでした。でも、この本を読み、やっぱり親のかかわり方の大切さ、それとこの父親の熱心さに感化され、最近はすっかり中学受験にはまってしまいました。本書の中で参考になったのは、本人に合わなければ思い切って塾を替えてみる、自分たちのイメージだけで志望校を決めずに、塾の先生の意見を参考にして子供に合った学校にする等ありました。読み物としても面白く、あっという間に読んでしまいました。受験生を持つ親御さんは是非読んでみてください!
自身、公立中学の出身でそこでの体験が今の「放送作家」という職業に大変プラスになったと実感していた父親が、現在の公立中学の実態を調べ、妻とも話し合った結果、公立でも私立でもどちらでも進学できるよう息子を大手の進学塾に入塾させるところから本書は始まります。<P>その後、結局、私立受験を目指すことになり、最初の塾選びでの失敗、第一志望校選択での失敗を経て、家族一丸となって長男の受験を乗り切っていく様子が、時に赤裸々に、時にユーモアを交えながら軽妙に語られていきます。<P>初版が平成12年の本なので、公立中学の実態など多少変化しているかもしれませんが、現在、公立小学校2年生(2005年1月時点)の娘に受験させるかどうか、受験させるとしたらどういう塾がよいのか考える上でとても参考になりました。<P>また、あちらこちらに本当の入試問題の実例が盛り込まれていたり、妻から見た「父親の受験レベル度チェック表」がついていたりするのも面白かったです。(ちなみにうちのだんなは10段階評価の「レベル2」でした(笑))
中学受験は親と子供の二人三脚であり、子供の能力よりも親がいかに資金と時間を有意義に費やせるかにかなりの(合格への)パーセンテージがあるといえる。著者は放送作家で、奥さんはアナウンサーという多忙な生活を送る家庭であるが、各教科の問題をかなり理解し分析し、子供に伝授した(ようである)。塾選びでも試行錯誤をしている。父親のこの手の出版物は最近多いが、比較的正直でまともな語り口が好感が持てる。11~12歳という大人への階段を上り始めた我が子の成長をいっしょに見守る親の思い入れは、どこの親御さんにも共通のものであり参考になるであろう。