日本の作家にない導入部とエンターテイメントを見据えた、脚本化の可能性を感じました。<BR>映画のプレビューを見ましたが、日本文化の多少の誤解よりも「世界で売るには」という見本のように感じました。<BR>また、原本(英文)のほうが情景が素直に浮かびます。
とてもおもしろかったです。<BR>年末年始にむさぼるように読んでしまいました。翻訳者の功績もかなり大きいと思うけれど、読んでいる最中著者が日本人でないことを忘れさせられます。むしろ同年代の日本人の作家が同じ題材を描くよりも、日本の風情が違和感なく表現されているのではないかと思います。<BR>特に着物の描写など、著者は日本美術に対して造詣が深いというところを感じました。<BR>著者は花柳文化に惹かれたそうで、その風習などが丁寧に描写されています。ただ、難を言えばその描写が丹念であるがゆえに、後半のさゆりの心情や、思い人との気持ちの描かれ方が粗雑に感じられました。やはり著者が男性ということもあるのでしょうか?しかし男性であればこそ、淡々したストーリーに仕上がりこれほどの世界的ベストセラーになったのでしょうね。おんなの情念みたいなものを期待して読むと、ものたりないと感じる人もいるかもしれないです。私も後半もうちょっと深く掘り下げてほしかったという一人です。<BR>著者とともに翻訳者にも拍手を送りたいです。<BR>今度は是非、原書で読んでみたい。
「女性のための処世術」的で野心のようなものを刺激され上下巻一気に読みました。映画ではハリウッド女優の和装の着こなしが楽しみです。2005年末公開前にぜひ一読!