秀吉の生前は秀吉に、秀吉の死後は家康にと周りの各大名は振り回されていますが、山内家は上手く世渡りをしています。それも、千代の才覚があってのことですが、千代の賢さが世渡りだけにしか活かされていないのが残念です。戦国時代に6万石の一大名が生き延びていくのは大変だというのは解りましたが、まことに残念です。<P> 世間が派閥争いで騒いではいたものの、千代と一豊の生活は上杉討伐を除けば平穏な生活が多く、一巻に比べ三巻は少々物足りませんでしたが、戦国時代の一大名の生活が詳細に表現されていましたので、勉強にはなりました。
最下級の侍から関ヶ原後には土佐24万石を得た山内一豊とその奥方千代が主人公.才能に恵まれている訳ではないが小物でもなく,その律儀さが幸運を呼び,千代と二人三脚で功名を得ていくという話.<P>第三巻は,秀次切腹から秀吉の死,そして関ヶ原前夜まで.戦がない期間なので盛り上がりはいまいちだが,見どころは千代の活躍.淀殿一派の取り込み工作をかわして北政所と関係を保ち,大阪の奉行側勢力から(人質として)大阪城へ来いとの催促をあの手この手で防ぎ,奉行側決起の手紙を封を切らずに家康へ渡せと一豊に託すなど,さながら一豊の参謀のよう.
ついに秀吉が死んでしまった。秀吉の息子秀頼につくか、家康につくか悩む諸大名。家康と共に上杉討伐に行くも妻を人質に取られた大名のは豊臣側につきたがっている。みなが悩む中、伊右衛門が土地、城すべてを賭けた勝負にでる。関が原激闘までの苦悩を描く第3巻。<BR> いままでの巻と違い、戦はなく面白みに欠けるが当時の大名の内側が分かるのでおもしろいです。。最終巻がすぐに読みたくなります。