かばんにこの本をしのばせるとよいです。<BR>米原万理の驚愕の雑学量がさりげなくユーモアたっぷりに収められた食べ物エッセイです。<BR>贅沢グルメではない土地にしみこんだ貴重な味の記憶。<BR>万理さんは書く<BR>「・・・舌触りと味を何とか伝えたくて。しかし、その直前に言葉で言い表すのが不可能なのを察知して思いとどまり、不機嫌に黙り込む。」<BR>ね,読みたくなってきてしまうでしょう。<P>読み終わったら自分の手元だけにおいておくのは勿体無いので,<BR>まただれか,長い時間電車に乗る人にあげてください。
この方の頭の中をのぞいてみたいですねー!<BR>彼女があらゆる場所で、あらゆる時に出会った<BR>たくさんのおもしろい食べ物たちのお話であります。<BR>彼女の食に対する情熱もさることながら<BR>一つの話題の中にも、深く考えさせられるような<BR>テーマが隠されていたり・・・<BR>彼女の卓越した文章力で生み出されたお話たちは<BR>あなたにきっとその場の状景や匂いまで<BR>感じさせてくれるでしょう。<BR>とにかくおいしくおかしい本ですよ。
米原さんの綿密な調査と知識の深さもさることながら、「キッチンの法則」や「人類二分法」、「食い気と色気は共存するか」など日常の何気ないことに関する鋭い観察眼に関心してしまいます。一章、一章、なるほどと唸りながらも、米原さんのユーモアににんまりしてしまう作品です。<P>これだけ内容が詰まって文庫本ならこの値段。下手なランチよりよっぽどお腹一杯になりますよ。私もトルコ蜜飴と冷凍白身魚の鉋屑を食べに旅に出たくなりました。