この本で一番感動したのは、リーダーシップとは<BR>派手なものでなく、すぐれた組織を設計する一見地味に見えるものであるとわかったことです。二番目に感動したのはシステム思考の重要性です。<BR>この考えが自分の重要な一部になっていると私は断言できます。
部門の方向性が良く見えない。上から仕事が思いつきのように落ちてきて、背景が良く分からない。会議やミーティングでの議論がなく報告ばかりになっている。最近、メンバーが蛸壺に入っているようで、仕事の連携がうまく取れていない。皆がボーナスに直結する目先の個人業績ばかりに目が言っているように感じる。日常業務の処理で手一杯で、事業の将来について考えている余裕が無い。どうせ言っても無駄だなと、上司に口を噤んでしまう・・・。<BR>皆さんの部署では、こう言った経験はありませんか?業績が悪くなるとこのような現象がよく起きると思います。この本は、そういった状況から脱出するために、もしくはそういった事態に陥らないようにするために読む本です。マネージャーやチームリーダーといった人を動かす立場の方は是非読んで欲しい一冊です。
著書「巨像も踊る」で、「学習する組織」という言葉が出てくる。<BR>P10「人はたいてい何らかの時期にすばらしいチームの一員だった<BR>経験をもっている。」<BR>自分は同僚に恵まれたと思うことと、同僚から仲間に恵まれたと<BR>思ってもらうことは対なのであると、今更ながら気が付いた。